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恵門之不動

暗闇の中に照らされる不動明王

小豆島霊場
第八十一番札所
厄除け不動尊
恵門之不動

小豆島霊場
第八十一番札所
厄除け不動尊
恵門之不動

洞穴の中のお不動さんが
私をにらむ。だけど・・・
その眼はなぜかあたたかい。

三十年に一度のみご開帳される不動明王像をご本尊とする厄除け不動尊が恵門之不動です。

険しい石の階段を上がり、更には鉄鎖を掴み岩を登りきると絶壁の中腹に御堂がございます。

この御堂は「懸崖造り」と呼ばれる伝統工法にて断崖絶壁にへばりつくように建てられております。懸崖造りは懸造りとも呼ばれ、格子状に組まれた木材同士の支えあいによって、通常であれば建築することができない急斜面でも構造物を建築できる工法で、京都の清水寺の舞台が最も有名と言えるでしょう。

御堂は巨石に抱かれる形となっていますが、この巨石の中には洞窟があります。この御堂の奥の洞窟にて今より千二百年前に弘法大師空海様が百日間のお護摩のご修行をなされたと伝えられています。

よのちりは
かからざりけり
よじのぼる
やまじのおくの
こけのいわむろ

恵門之不動の本堂には厄除け不動があり、まるで参拝者を優しく包み込んでくれるように我々を見守ってくださっています。

お大師様の意思を受け継ぎ、ご参拝者が見えられますと護摩祈祷を精一杯させていただいております。最近ではその迫力は海外にまで知られるようになり、コロナ禍にいたる以前は外国の方々の参拝者も多く見られておりました。

多くの石段を登っていく必要があり、決して楽なご参拝ではありませんが、「だからこそ本堂に到着した時には喜びもひとしおです」と仰っていただくことも多いです。

祈祷の護摩の炎には不動明王様が宿っているとされており、この炎で温められた手で身体の悪くなった部位に触れると治癒されるという言い伝えがございます。厄除け、商売繁盛、交通安全など、さまざまなご祈祷をさせていただきますので、どうぞお申し付けください。

恵門之不動お問い合わせ先:0879-67-2874